AIに41銘柄を仕分けさせた記録|気になった5・見送る4と、クロがついた嘘

先に言っておくと、この記事は完全に自分用の研究ログです。読んでる誰かの役に立つかは二の次で、未来の私が「あの時どう考えたか」を後で答え合わせするために書いてます。だから忖度なし。銘柄への未練も遠慮もなしでいきますw

きっかけは、相棒AIのチャッピー(ChatGPT)が「気になる銘柄集めときました」と41銘柄のリストを持ってきたこと。それをもう一体のAI、クロちゃん(Claude)に渡して「このブログの方針で忖度なしに仕分けて」と投げた記録です。

……で、この仕分けの途中でクロが1つ、けっこう恥ずかしい嘘をつきました。それも隠さず後半で晒します。むしろそこが今日の本題かもしれないw

(先に注記。以下、キャラを擬人化して「嘘」と書きますが、正確にはAIが事実と違う説明を生成した、いわゆるハルシネーションです。悪意で騙したわけじゃないw)

※株価・PER・配当利回りなどの株価連動指標は、原則として2026年7月31日終値ベース。業績・財務数値は、同日までに公表された各社の直近開示資料ベースです。最終判断は私。AIの見解は引用(>)で区別しています。


この仕分けの土俵

まず、何を基準に「◯/×」を付けたか。当ブログの方針はシンプルで、

  • 現物のみ・損切りなし
  • 月1万円のS株DCA(ドルコスト平均)
  • 10年握れるかで見る(短期の値幅は狙わない)
  • 配当・連続増配を重視

この物差しに合うかどうかだけで仕分けてます。だから「良い会社だけど当ブログには合わない」という切り方が普通に出てきます。会社の優劣ランキングじゃなくて、私の10年ガチホに向くかの話です。


まず内訳でズッコケた(チャッピーへのツッコミ)

41銘柄、中身を見る前に構造で引っかかりました。保有中の銘柄と、10年前に持ってた銘柄が混ざってるw

内訳はこう:

区分数中身
⚪ すでに保有中10安川電(6506)・OLC(4661)・サンリオ(8136)・タカミヤ(2445)・信越化(4063)・SPK(7466)・ユニチャーム(8113)・コマツ(6301)・クボタ(6326)・塩野義(4507)
🔵 再会銘柄(2014/2015に保有)9サンドラッグ・TOTO・ABCマート・都競馬・ニトリ・セコム・ワークマン・小林製薬・第一興商
🟢 完全新規22残り全部

これ、私のスクリーニング運用のルール上は「保有銘柄はStage1の冒頭で除外」しないといけないやつで、チャッピーに除外リスト(保有44銘柄)を先に食わせ忘れた私のミスです。あいつは言われた通り拾ってきただけ。すまん。

保有中の10銘柄は「新規で悩む」対象じゃなくて、買い増しかバトルネタに回すのが正解。とくにユニチャームは連続増配の優等生なので、悩むより淡々と買い増しが筋w

というわけで、実質「新規で考える」のは31銘柄。ここから本題です。


🟢 気になった新規5銘柄

「おすすめ」というと推奨っぽいので、あくまで私が気になった枠。方針(配当・連続増配・10年握れる)に素直に合う順です。

リコーリース(8566)── 今回の本命

連続増配のど真ん中。2027年3月期予想の年間配当256円(普通配当186円+特別配当70円)が実現すれば27期連続増配。7月31日終値6,720円に対する予想配当利回りは約3.81%。累進配当方針で、特別配当は2032年3月期まで継続予定という手厚さ。当ブログの「損切りなし・配当DCA」哲学に一番刺さる。

クロちゃん:「配当DCAの教科書に載せたいレベルです」

ただし還元姿勢が強い一方で、利益面には注意が要る。会社は2027年3月期の通期営業利益を−14.7%と減益予想していて、EPS386円に対する256円配当は予想配当性向で約66%。ただしこの66%のうち70円分は2032年3月期まで実施予定の特別配当で、普通配当186円だけなら配当性向は約48%。無理な高配当というより計画的な資本還元という色合い。とはいえ「悩む理由が薄い」と一気に本命認定するのは早い。金利上昇による調達コストと、利益がついてくるかを決算で見たい。それでもカルテ最優先候補なのは変わらず。

TKC(9746)── 地味の帝王

税務・会計システム+地方公共団体向け。ストック収益が厚くて景気感応度は相対的に低い(ただし「景気に一切動じない」は言い過ぎ。制度改正や大型案件で年度ごとの売上構成は動く)。増配の常連ではあるけど注意点があって、2025年9月期まで11期連続増配なものの、2026年9月期予想は年間110円で前年実績と同額。前年が普通配当100円+特別配当10円、今期予想は普通配当110円という中身で、年間総額では据え置き=「12期連続」とは数えられない。7月31日終値3,865円ベースで、会社予想EPS235.37円に対する予想PERは約16.42倍、予想配当利回りは約2.85%。

さらに正直に注記。直近の中間期は自治体標準化・ガバメントクラウド移行の特需で大幅増益(中間期売上+19.4%・営業利益+28.2%)。ところがこの特需は今期がピークで、会社の次期売上計画は822億円・−3.9%と減収予想。つまり直近の数字は特需ゲタを履いてる。地味に良い会社だけど「今の数字がそのまま続く」前提で見ると危ない。

コメダHD(3543)── 喫茶フランチャイズ

FCモデルで店舗在庫リスクが小さく、キャッシュフローが安定。直近1Qも売上+12.7%・営業利益+15.5%と堅調。利回りそこそこ+優待あり(※通常優待は100株以上が対象なので、1株など単元未満だけだと対象外。S株で100株まで積み上げれば対象になり得るw)。国内FC中心で海外売上の為替換算影響は小さめ。ただし「為替に完全無風」ではなく、輸入コーヒー豆の価格とコーヒー相場・円安には普通に影響を受ける。そこだけ注意しつつDCA向き。

王将フードサービス(9936)── 財務は強いが直近決算に注意

前期末の自己資本比率は76.5%、直近1Q末では77.0%と、財務基盤は引き続き強い。餃子は強い。……なんだけど、ここは1つ新しい爆弾がある。2026年7月31日に出た2027年3月期1Qが、売上−4.9%・営業利益−52.8%・純利益−53.7%と大きく落ちてる(原材料・人件費上昇と、前年のメディア露出の反動)。会社は通期の営業利益予想+5.2%と年間配当56円を据え置いていて、計画上は2Q以降の回復を見込む形。ただし1Q営業利益(1,415百万円)の通期計画(10,951百万円)に対する単純進捗率は約12.9%にとどまるので、この1Qを無視して本命群に入れるのはバランスを欠く。次の四半期で既存店売上とコストの改善を確認したい。財務が強いので握れなくはないが、飛びつく数字じゃない。

ENEOS(5020)── 「高配当」じゃなくて「割安+総還元厚め」

ここは自分の第一印象を訂正しておく。最初「高配当!」と思ったが、7月31日終値ベースの予想利回りは約2.6%、直近実績の配当性向は35%前後で、そこまで高配当ではない。むしろ「利回りそこそこ+自社株買い(上限500億円を実施中)で総還元は厚め+株価は割安評価(PER8倍台)」というタイプ。

ただしシクリカル。業績は原油価格だけでなく、石油製品マージン・在庫影響・為替などにも左右される。景気の天井で掴むと減配コンボがあり得るので、主力ではなく「配当の厚み枠(サテライト)」として少しだけ、という距離感。


🔵 10年前の亡霊(再会銘柄9)

2014〜2015年に持ってた銘柄が9つ混ざってました。「3度目の出会い」ナラティブが濃い枠(=①2014年に保有→②2015年にも保有→そして③今また候補に浮上、で3度目、という意味w)。方針適合度で温度差があるので、正直に色分け。

銘柄コード私の見方
セコム9735再会枠の優等生。ディフェンシブ×安定配当。文句なし
ワークマン7564成長は一服したが内需で握りやすい
サンドラッグ9989ドラッグ小売、堅い
第一興商7458カラオケ内需、利回りそこそこ
ABCマート2670小売で堅実、ただし成長ストーリーは地味
都競馬9672大井競馬+不動産の変わり種。地味に堅い
ニトリHD9843低利回りなので「配当」より「事業の強さ」で持つ型
TOTO5332⚠️罠注意。 売上の中心は住設だが、セラミック事業(半導体製造装置向けの静電チャック等)が全社売上の約9%を占め、利益貢献はそれ以上。だから「住設の防御株のつもりが半導体市況で振られる」構図がある。カルテの「買わない理由」にこの相関を必ず書く
小林製薬4967⚠️再会だが逆風。 直近1Qは営業利益−46.7%・純利益−36.2%。配当性向は2025年12月期実績で211.4%と極端に高いが、これは仙台・タイ工場の減損など純利益が一時的に落ちた影響が大きく、恒常的な取り崩しと断定はできない。ただ2026年12月期の会社予想でも78.8%と高水準で、配当の持続性は要監視。自己資本比率81.7%と財務は鉄壁。ナラティブは濃いが握力が試される

TOTOと小林製薬は「10年前も持ってた」だけで飛びつくと火傷する枠。特にTOTOの半導体連動は、味の素と並ぶこのブログの教材(下の様子見で再登場)。


🟡 保留・様子見(面白いがトリガー待ち)

悪くないけど「今すぐ新規で突っ込む理由」が弱い、または注意が要る組。数が多いので表で。

銘柄コード保留の理由
味の素2802⚠️TOTOと近い構図。業種は食料品(化学株ではない)。ABF(味の素ビルドアップフィルム)を含む電子材料が半導体パッケージで効いていて、利益成長に効くぶん半導体市況への感応度も一部持つ。ただし全社は調味料・冷凍食品・ヘルスケアに分散していて、電子材料を含む「ヘルスケア等」は全社売上の約2割。「食品の皮を被った純半導体株」は言い過ぎで、複合ポートフォリオとして見る。配当は安定だがPERは高め(39.7倍)。相関を理解+押し目待ち
任天堂7974良い会社。だが低利回り+ソフト循環で当たり外れ+割高。配当DCAブログの主役ではない
郵船9101高配当だが超シクリカル。しかも保有の川崎汽船(9107)とモロ重複。海運をもう1枠要る?を先に自問
オプティマス9268中古車輸出(NZ・豪)で予想利回りは約4.3%(配当18円/7月31日終値420円ベース)。ただし為替&現地市況ドリブン、自己資本比率20%台と低め。高利回りだけで飛ぶとバリュートラップ
日本M&A2127高ROE高配当だが業績ムラが大きく値動きが成長株的。握るより監視向き
M&Aキャピタル60802026年7月30日に通期業績を上方修正し、年間配当予想も68.34円→72.47円へ増額。ただし7月31日終値3,885円ベースの予想利回りは約1.87%で高配当枠ではない。大型案件の成約時期で四半期業績が振れやすく、配当DCAの主役より監視向き
群栄化学4229化学中堅・低PBRのバリュー。地味に堅いが地味すぎて主役感なし
ノエビアHD4928化粧品・高配当。ただし株主優待は2023年に廃止済み。訪販モデルの構造的な縮小懸念は継続監視
くら寿司2695回転寿司、内需で悪くないが利回り・割安感で王将に一歩譲る
松屋フーズHD9887牛丼内需。悪くないが同上、外食枠は王将・コメダを優先
スクエニHD9684ゲームは業績ブレが大きく配当も波。10年ガチホより監視
アイビーシー3920ITシステム監視の小型グロース。値動きが荒く、DCAの土俵とは別

🔴 見送る4銘柄(+判定を撤回した1銘柄)

忖度なしで見送る枠。理由の軸は「配当DCA・10年ガチホと噛み合わない」。当初は5つ切るつもりだったんだけど、ツルハHDは判定を撤回して様子見に回した(後述)ので、純粋な見送りは4銘柄。ツルハの顛末が今日の本題w

メルカリ(4385)── 無配

会社予想の配当は0円で、ずっと無配。配当DCAブログの真逆で、方針的に一番ミスマッチ。ここは大事な区別で、会社自体は直近3Q累計で売上収益+16.1%・コア営業利益+74.5%となり、通期予想も上方修正と業績はむしろ好調。「割高だから切る」んじゃなくて、無配だから私の物差しに合わないというだけ。バリュエーションの良し悪しは論点が別。

Solvvy(7320)── グロース小型・事業再編中

東証グロースの「その他金融業」。住宅設備の延長保証を基盤に、メディアシークとの経営統合でコンサル・システム開発領域を取り込んだ会社。7月31日終値1,519円時点の時価総額は約182億円、年間配当予想20円ベースの予想利回りは約1.32%。自己資本比率14.1%は2025年6月期実績。事業が再編途中で先が読めず、統合後の収益構造を評価するにはまだ時間が要ると判断して見送り。長期ガチホの土俵じゃない。

グローバルリンクマネジメント(3486)/フェイスネットワーク(3489)── 不動産小型2兄弟

どちらも投資用不動産(マンション)系の小型株。金利・景気に激しく振られる。損切りなしDCAで持つには不向き。地合いが崩れた時に握力が保たない自信があるw ので見送り。

ツルハHD(3391)── ここで私が恥をかいた(詳細は次章)

最初これを「TOB価格に張り付いてるからNG」と切ったんだけど、その理由が丸ごと間違いだった。判定は🔴NGから🟡様子見へ変更します(NG根拠が消えたので、格上げ/格下げというより判定変更)。何があったかは次章で。


【懺悔】クロが「TOBで株価固定」と嘘をついた話

ここが今日の本題w

仕分けの途中、ツルハHDについてクロがこう書いてきた。

クロちゃん:「⚠️構造要因。TOB成立でイオンの連結子会社に。株価はTOB価格2,900円に張り付き。今から10年DCAで入る妙味が薄い」

もっともらしい。私も一瞬「なるほど」と思った。でも引っかかった。「張り付いてる」って、株価見て言ってる?

見てなかったw

実際のツルハHDの株価は、7/31終値で2,424円。前日比−5%動いてる日もあって、TOB価格の2,900円を約16%も下回って普通に変動してる。張り付きどころか元気に動いてる。

なんでクロは間違えたか

クロは「TOB=完全子会社化(上場廃止で株価固定)」だと脳内で早合点してた。でも実際のツルハの件はそうじゃない。イオンが過半だけ取って連結子会社化する上限付きのTOBで、ツルハHDのプライム上場は維持されてる。株は市場に残したまま。だから株価はTOB価格に固定されるんじゃなくて、その後も需給・業績・統合シナジーへの評価・市場環境などで普通に動く。

議決権比率も補足しておくと、TOB直後(2026年1月)は50.11%だったのが、その後の市場での追加取得を経て、2026年4月15日時点で50.9%まで上がってる(会社開示ベース)。いずれにせよ過半を取って子会社化しつつ、上場は維持というかたち。

ここが初心者的にも大事なポイントで──TOBには「型」がある:

  • 完全子会社化・上場廃止を前提とするTOB → 上場廃止までは市場取引が続き、株価は公開買付価格の付近へ収れんしやすい(ただし成立条件や時間価値で完全一致はしない)。上場廃止後は「固定」ではなく、取引所での市場価格そのものが無くなる
  • 部分TOB(過半だけ取って上場維持) → その後も株価は需給と業績で普通に変動する

ツルハは後者。なのにクロは前者と決めつけて、しかも株価を確認せずに「(公開買付価格に)張り付き」と断定した。私も鵜呑みにしかけた。これ、過去の「たいかくりょう(貸株料の読み違い)」事件と同じ構図です。AIは平然と、もっともらしく間違える。

(余談だけど「たいかくりょう」の読みは正しくは「かしかぶりょう」。あの時も読みを堂々と間違えてたw)

教訓(自分用)

AIが株価の”状態”を語ったら、必ずスクショ実値で確認する。 「張り付いてる」「高値圏」「底打ち」みたいな状態の断定は、AIの想像であることがある。数字を見ずに雰囲気で言ってる時がある。私が数字を見る係。ここはAIに渡さない。

で、ツルハは結局どうなの

「張り付き」という理由が死んだので、NG根拠は撤回。ただ、方針で見直しても諸手を挙げてはおすすめにならない。理由が変わるだけ:

  • 親子上場のガバナンス懸念:イオン連結子会社(議決権50.9%)=構造的に少数株主より親会社の都合が優先されうるリスクはある。一方で会社側は「イオンによる事業上の制約は特にない」「取締役の過半数を独立社外役員で構成」「関連当事者取引は妥当性を審査」と開示している。リスクはあるが、会社は一応ガードも用意している。実効性を継続確認したい枠
  • 統合直後で収益性を見極め中:直近1Qはウエルシア統合で売上激増(+133.7%)だが、営業利益率は前年同期4.57%→3.80%へ低下。ただ連結範囲も株数も大きく変わっているので単純比較は禁物。統合費用とシナジーの進捗を数四半期見たい
  • 利回りが高配当枠としては物足りない(配当48円/7月31日終値2,424円で約1.98%)

なので🟡様子見。「統合シナジーが数字で出るか/親子上場での還元姿勢」を決算数回ぶん見てから、で遅くない。ちなみに7/31終値2,424円は終了済みTOB価格2,900円を16.4%下回るけど、あの2,900円はもう買付保証価格でも下値支持線でもないので、「16%下だから割安」とは言えない。安いのか、市場が統合を評価してないだけなのかは、まだ判断できない。


で、次の一手

仕分けの結論として、私が次にやること:

  1. カルテ着手候補:リコーリース(8566)・TKC(9746)・コメダHD(3543)。素性がクリアで方針にドンピシャ。ただしTier1に上げる前に、財務をSBIのスクショ実値で最終確認する(TSVの数値やIR確認はあくまで一次スクリーニング。取得単価や最新値は自分の目で=要再確認)
  2. 教材で1本書ける枠:TOTO(5332)と味の素(2802)の「防御株の皮を被った半導体連動」。個別分析記事にすると自分の理解が深まる
  3. チャッピーへの改善依頼:次回スクリーニングは保有除外リスト(44銘柄)を先に食わせる。今回は保有10・不動産小型2・無配1が素通りしてた。運用の穴

そして何より、AIの株価コメントは数字を見てから信じる。今日いちばんの収穫はこれかもしれないw


※本記事は個人の投資記録であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株価・PER・配当利回りなどの株価連動指標は原則として2026年7月31日終値、業績・財務数値は同日までに公表された各社の直近開示資料を基準としています。将来の業績や配当を保証するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。